コスプレ撮影考察ー初心者にオススメの機材はどれよ?

「コスプレを撮りたいが、まずどうすればいいんだ?」

【2017年01月03日 加筆・修正しました】

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ワンフェス、コスサミに続き、コミケ。ヒャッハー!毎年の8月は本当に地獄だぜ!予算的にも、スケジュール的にも。

思えばカメラを買う前はよく手ぶらでイベントに行って帰っていたが、一眼レフを買ってから世界が変わった。イベントに参加している人たちと会話する口実も出来たし、終わってからは友達に見せて自慢することもできる。

コミケのありがちな風景。人気レイヤーが降臨するとこの有様になる。

コミケにありがちな風景。人気レイヤーが降臨するとこの有様になる。ってレイヤーどこだ?

最高ではないか一眼レフ!もちろん、スマホでもいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが一眼レフを買うメリットはいくつかある:

  • 画質がキレイ
  • 暗い場所に強い
  • データ保存、管理と編集がスマホよりラク
  • レンズ交換で全状況対応
  • 見た目がかっこいい!

一眼レフは本当に奥が深く、入門モデルでも超かっこいい写真は撮れる。一見数十~数百万の世界に見えるが、レンズ沼にハマらない限りは数万円で末永く遊べる趣味の部類だと思う。そこで、これから始めたい方に、独断と偏見に基づいて入門向けの機材を紹介したいと思う。

 

初心者にオススメその1:一眼レフカメラ

No Camera, No Life

No Camera, No Lifeは一種の人生哲学である。

よくどのメーカーが良いのか議論になりやすいけど、あまり気にせずに気に入ったメーカーを買えば良いと思う。

機種スペックの細かい差はさておき、強いて言えばCanon製かNikon製がオススメ。理由としてはユーザー人口が多い。

  •  性能以前に、使っている人が多いという利点はかなり大きい。ユーザー人口が大きいということはその分だけ買い替え・引退する人も多く、中古品が豊富にある。買い換える際は売りやすいし、型落ちの良品なレンズもお手ごろな値段で入手しやすい。
  •  純正品のストロボ・レンズはかなり高価ではあるが、サードパーティ製(他社メーカー)であれば安く機材を揃えることもできる。例えばレンズならSigmaとTamronは良質で純正よりも安価なレンズが多い。スポーツならフォーカスが早く、防塵仕様の純正レンズの方が良いが、基本的に止まっている人物ならサードパーティ製でも問題なく撮れる。
  •  初心者・プロの人口も多いので、必然的に講座や記事、雑誌や参考書の内容の多くはCanonとNikonの機材を前提しているものも多い。

2016年5月時点では、コスパで考えると、Canon Kiss X7 18-55mmキットかD5200 18-55mmレンズキットがオススメ。

 

では具体的にCanonとNikonのどの機種が良いのかと聞かれたら、とりあえず一番安い入門モデルで良い。

  • 中級~上級モデルは確かに便利な機能が多く付いているが、逆に言えば多機能過ぎて初心者には使いづらい。
  • 「買うならフルサイズ!」とやたらフルサイズを奨める人もいる。確かにフルサイズはセンサーサイズが大きい分だけ、画角が広く、画質もキレイで、ボケ味も強い。しかし、使いこなせないとAPS-Cとの違いがあまりない。「APS-Cとフルサイズって何ぞや?」という人はこの記事を参照にフルサイズとAPS-Cサイズ

初心者はとりあえずシャッタースピード、ISO感度、絞りF値の関係をしっかりマスターして、入門機を使い倒して物足りなくなってから買い換えるのがベター。

筆者はCanonユーザーなのでNikon機は良く知らないが、Canonを買いたい人ならKissのX7、X7i、X8i辺りがオススメ。

コラム:写真は性能ではなく、感性

デジタルカメラの加速度的な進化は目覚しいものだ。画素数も増え、写りもますます精細になっている。しかし勘違いしてはならない。写りがキレイな写真は良い写真とイコールではないし、良い機材を買ったからと言って良い写真が取れるわけではない。

左右も分からないうちは安い機材を買って、あれこれ勉強しては自分なりに試行錯誤して、どうしても必要だと感じてから買った方が良いだろう。

 

一眼初心者オススメ!Canonカメラ

  • Kiss X7, Kiss X7i

以前、サブカメラとして使用していた、人物撮影なら必要十分な性能を秘めている入門機。人物以外にも、天体撮影、風景、スペック的に不満なところはあるもののモータースポーツも撮影できるので、コスプレ以外の分野にチャレンジするのも悪くない。

性能的には基本的に同じであるものの、X7とX7iの違いはバリアングル液晶、背面の液晶画面を動かせるかどうかにある。

画像:canon公式ページより

体勢的に辛いハイアングルやローアングルもバリアングルなら無理なく撮影出来るという利点がある。正直フルサイズユーザーとしては羨ましい機能。重量も軽く、負担にならないのも大きな利点。新型のX8iも出ているが、X7/X7iはまだまだ現役で戦える。価格重視ならこれで間違いないだろう。

  • Kiss X8i

X7iの後継機。画素数が1800万から2420万に上がり、センサーも一世代新しくなっている。バリアングル液晶もあるのがポイント高い。

最大の特徴はWi-fi機能内蔵。スマホと連動することで、撮影した写真データを閲覧・保存したり、スマホから液晶画面代わりに使って遠隔操作(リモート撮影)が可能になっている。

筆者はX8iを使ったことないが、Wi-fi機能自体は6Dで馴染みがある。コスプレなら撮った写真をすぐに、その場でアップできるというのが最大の強み。

値段はX7iより多少高いが、Wi-fi機能をよく使うのであればその価値は十分にある。

 

初心者にオススメ2:レンズ

入門モデルにはレンズキット(18-55mm)とダブルズームキット(18-55mmと55-200mm)という形態で売られることが多く、このレンズ2本で広角な画から超ズーム(望遠)の利いた画まで楽しめる。

キットレンズの18-55mm一本でも十分イベントを周って撮影を楽しめるし、レンズも一本数万するのでレンズ投資は理解度を深めてからした方が良いかもしれない。

そしてコスプレと言えば何と言っても背景ボケ。Canonの50mm F1.8 STMは1万4千円ぐらいと安く、画質も良い上に、初心者でも簡単に背景ボケが撮れる。

Canon 50mm F1.8 STMでカンタンに背景ボケ(注意:作例はフルサイズ機で撮影。APS-Cの場合、画角が異なる)

Nikonならもうちょっと高くなるが、このAF-S Nikkor 50mm F1.8がオススメ。

 

 

 初心者にオススメ3:ストロボ

多くのコスプレイベントは大体逆光のキツい野外か暗い室内で、しかもウィッグによっては顔に影が出来やすい。レイヤーさんをキレイに撮るコツはストロボ。

一眼レフのほとんどはストロボを内蔵しているが、性能がイマイチに加えて光が硬く、広がりにくい。そこで外付けストロボだ!

  • 光量が強力
  • 内臓ストロボと違って、角度・強さの調整ができる
  • アクセサリーが多く、カスタマイズ可能

純正もいいけど、ストロボにカメラと同額出すのはどうなのか?という方にはYongnuo製ストロボがオススメ。 作りや機能で純正に劣るものの、性能は同じ。マニュアル設定しかない機種なら8000円ぐらい。ちなみに筆者も愛用している。Yongnuo様バンザイ!

近頃、NEEWER社から3千円ぐらいの刺客が放たれた。使った感想としては光量が若干弱いし、造りも耐久性もYongnuoよりも安っぽいが、その辺は値段相応だろう。値段も値段なので使い潰す前提で買うのもアリ。

 

マニュアル設定に自信の無いなら、若干値段が上がるが、TTL(自動調光)搭載型がオススメ。

しかし!外付けストロボだけではまだ十分ではない!イベントにいるカメラマンのガチ勢をよく見ると、ストロボに何かしらアクセサリーを付けていることが多い。それらは多くの場合、ディフューザーと呼ばれている光を柔らかくして美肌にしてくれる優れものだ。

お手軽なところでは使いやすいキャップ式から大きすぎて何なのか良く分からないものまで非常に多種多様存在している。下の二つがなかなかお手頃で使いやすい。

 

お金に余裕があれば、フラッシュベンダーを買うのも手。使い勝手の詳しいレビューがこちら

 

初心者にオススメ4:あると便利なもの

忘れがちだけど、カメラの周辺機材も重要だ。人によって異なると思うが、一般的な必須品はこちら:

  • カバン:機材を持ち運ぶ専用の奴は仕切りがあって、使いやすい。色んな種類があるので、気に入った奴を選ぶと良いだろう。
  • ドライボックス:湿気でレンズにカビが発生し、機材がダメになるのを防ぐため、乾燥剤の入った箱に保管する。
  • カメラクリーニングセット:レンズをキレイにしないと、汚れを餌にカビが生え、機材がダメになる。
  • レンズフィルター:レンズを湿気や汚れ、衝撃から守ってくれる。有った方が何かと心強い。とりあえず、自分のレンズ口径のサイズ(52mmや58mmとか書いてある)に合った奴を買えばいい。
  • 予備SDカード:イベントの途中でカードが一杯になるという悲惨を防ぐために2枚ぐらい予備を用意。32GB辺りを複数買うのが一番コスパが良い。
  • 予備バッテリー:機種にもよるがバッテリー1個でおよそ300から600枚は撮れるらしいが、液晶やライブビューを多用していると200枚も持たないので、最低でも1個、出来れば2個が望ましい。
  • エネループ:外付けストロボの電池消費は本当に凄いので、予備1回分含めて8本ぐらいあれば足りるだろう。
  • クイックストラップ:カメラを首ではなく、肩に引っ掛ける奴。無くてもいいが、取り回しが凄い良い上に首が痛くならない優れもの。

 

撮影を上達するには?

Kiss X7(4万円ぐらい)にストロボと周辺機材一式なら、大体6万ぐらいで買えるだろう。

撮影方法は千差万別、正解な方法が存在しない。上達するコツとしては:

  • 失敗を恐れず、とりあえず撮る:失敗しても過剰に気にしない。「まあ、とりあえず撮ってみるか」ぐらいのつもりで
  • 失敗した原因を考える:失敗したら、その対処方法を考える。その場で改善できれば、上等。出来なかったら、帰ってゆっくり考えて次回のイベントで反省点を活かせば良い。
  • 足りない知識を書籍やウェブで補う:どうしても分からない場合は、専門書やウェブで勉強することも重要だ。
  • とにかく撮る:撮る。とにかく撮る。細かいことは良い。数こなせばそのうち上達する。

結局上達する最善の方法は「情熱」「諦めない」ことだろう。