コミケコスプレ撮影術:焦点距離(update 2016.01.10)

【更新情報2016年01月10日】作例追加しました


 

ワンフェス、コスサミ、コミケに富士総合火力と8月はイベントラッシュで何かと忙しく、年間を通して一番楽しい時期だと思っている今日この頃。

2014年コスサミのプレスカメラマンを皮切りにイベントカメラマン兼ライターとして撮影し始めて1年以上が経つ。当初と比べると本当に上達したもんだな~。

 

2014年C87冬コミ

2014年C87冬コミ(クリックで拡大)

2014年C87冬コミ2日目(クリックで別ページへ)

2014年C87冬コミ3日目(クリックで別ページへ)

2015年C88夏コミ

2015年C88夏コミ(クリックで拡大)

2015年C88夏コミ1日目

2015年C88夏コミ2日目

2015年C88夏コミ3日目

 機材に関して言えばどちらも同じキヤノンの6Dと24-105mm F4 L。では何が変わったのか?考えられる要因は二つ:

  • 1つ目はフラッシュベンダーL。最初は「ストロボをどうやって使うの?」とひたすらマニュアル操作を練習。その後意識し始めたのはディフューザー。安くて5万円もするレンズを買うよりも、高くて9千円で済むこっちに投資した方が費用対効果が高い。
  • 2つ目は焦点距離。これを意識するかどうかでかなり変わる。

参考資料:ガーリッシュ・ポートレート

筆者のノウハウは我流や独学混じりのかなり適当なものなので、分かり辛いかもしれない。全体的には魚住 誠一の「ガーリッシュポートレート撮影講座」の知識をベースにしている。厳密に言えば「コミケで実現出来そうな範囲を抽出したテクニック」の方が正しい(流石にコミケでレフ版や無線ストロボを使うのは不可能だ)

作例で実際に使っている機材、設定からモデルとの位置関係、日時や太陽の位置まで記されており、単純明快で分かりやすい内容となっている。

コスプレ撮影と焦点距離

全体的に混雑しているイベント(コミケなど)ではレンズ交換をする余裕が無い上に、ピン撮影から併せ撮影まで様々な状況を強いられることになる。

もちろん、余裕のある状況であれば、70-200mmや各種単焦点を使うのもアリだし、狙っている画によってレンズを換えていくのが理想だろう。しかし、コミケのようなイベントでは利便性を優先しているため筆者は標準ズームの24-105mm F4 L一本とフルサイズ機の6Dで挑むことにしている。おかげで持っている50mm単焦点は防湿庫に封印されたままだ。

最近はタムロンの28-75mm F2.8の購入を検討している。フルサイズ対応のF2.8で3万円前後は大変魅力的だ。

24mm, 50mm, 70mmを意識して狙って撮影するだけでプロっぽい仕上がりになる。コミケの撮影はかなり忙しく、あまり構図を考えている暇がない。そのため、気がつけば全体的にある程度パターン化されていることに気がつく。

それでは筆者が愛用している各距離のテンプレ構図を見てみましょう:

注意事項:使用機材はフルサイズ機のキヤノン6Dと24-105mm。APS-Cの場合、距離の感覚が多少変わるため、要注意。

24mm:併せ撮影やダイナミックな画に!

  • ピン撮影では周りを見せたい時に使うと効果的。ただ、コミケはゴチャゴチャしているので使いどころが難しい。コミケの場合は如何にビッグサイトのあの逆三角を画に背景に出来るかどうかがポイント。

Comike C88 2nd day Felipe kawatoko  (85)

  • 団体の併せ撮影にも使いやすい。

Comike C88 2nd day Felipe kawatoko  (94)

2015-12-29 Felipe Kawatoko Comic Market C89 1st day コミケ一日目 (74)

  • 状況を選ぶが、極端に近づいて撮影すると迫力のある絵になる

Comike C88 3dr day Felipe Kawatoko (17)

50mm:全身撮影とポートレートに

50mmの画角は人間の視野に一番近いと言われている。45mm~55mmは程よいボケ具合と距離感、「普通」な仕上がりになる。汎用性が高く、使いやすい。筆者は可能な限りこの距離感に合わせるように努力しているが、被写体から離れる必要があるため、常にできるとは限らない。

  • 全身撮影の例。この際、F4では背景ボケは弱い。50mm全身撮影でキレイなボケを楽しみたいならF2.8やF1.8が必要になるかと。

Comike C88 2nd day Felipe kawatoko  (33)

  • 膝から上をフレーミングすれば多少接近出来る上に、背景ボケも強くなる。

Comike C88 2nd day Felipe kawatoko  (24)

 

Comike C88 2nd day Felipe kawatoko  (8)

 

 

  • 上手く距離を取れば、併せも自然な感じで撮れる。

2015-12-30 Felipe Kawatoko Comic Market C89 2nd day コミケ 二日目 (14)

 

  • 長物を持っている場合は注意:50mmで撮影するには相当離れるか斜めでフレーミングするなどの一工夫が必要になる。コミケなどでは混雑具合次第になるので、常にできるとは限らない。

Comike C88 2nd day Felipe kawatoko  (31)

Comike C88 2nd day Felipe kawatoko  (64)

  • 番外:みんな大好きレディベアードさん。1枚目は多少離れて50mmで撮影。2枚目は多少アングルを変えて58mmで撮影。ちょっと一工夫するだけで全く異なる二つの画に。
  • 雑記:女性コスプレイヤーが多く、コスプレイベントの編集は必然的に如何に美肌にすることが主題になってしまう。レディベアードさんのような変化球の編集は実に楽しい。今回は如何に強そうに、映画らしい画を意識して編集してみた。

Comic market C88 1st day felipe kawatoko (7)Comic market C88 1st day felipe kawatoko (3)

 

70mm:ポートレートと背景ボケ

個人的には人撮りなら70mm以上が一番写り栄えが良い。

  • 70mmで全身撮影。背景の観覧車やビル群が良い具合にボケている。画角も狭いため、余計な物が写らないのもポイント高い。コミケで実現するのは至難の業だけど、ふ頭公園エリアは空いている上に背景もあると非常に好条件だのため、積極的に狙える。下の1枚はしゃがんで相当離れて撮影したもの。

Comic market C88 1st day felipe kawatoko (39)

  • 105mmで離れて全身撮影。出来る状況はかなり限られるが、F4でも良いボケ味が出る

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  • 基本的なポートレートの作例。70mm以上のレンズで腰から上をフレーミングする。この状況ならF4やF5.6でもかなり背景ボケする。50mmでボケを楽しみたいなら確かにF2.8やF1.8は欲しくなるかもしれないが、70mm以上ならF4でも十分良いボケが味わえる。

 

Comike C88 3dr day Felipe Kawatoko (31)

2015-12-29 Felipe Kawatoko Comic Market C89 1st day コミケ一日目 (68)

  • 距離が足りない場合はバストアップで撮るのも手。

Comic market C88 1st day felipe kawatoko (61)

  • 変化球:横になってローアングルで撮影。

Comike C88 3dr day Felipe Kawatoko (18)

 最後に

何らかの方法で構図のバリエーションを増やしたいと思いながらも、コミケは相当ハード(色んな意味で)なイベントなので、気がつけばワンパータンな構図になってしまう。逆に言えばパターンさえ覚えれば簡単にキレイな写真が撮れることも意味しているので、悪いことばかりではない。

未熟者の記事だけど、役に立って貰えたら幸いです。