コスプレレンズレビュー:EF24-105mm F4L 作例サンプルあり

【2016年10月09日更新 追記・修正】

「カメラマンが絶対に持つべきレンズとは?」

カメラを買い、最初の一本に迷っている人もいるだろう。

星の数ほどある機材の中から最良の答えを導き出すのは至難の業。撮影スタイルや用途によって、最適解も異なるだろう。

ポートレート最強の85mm単焦点と答える人もいれば、自然な画角最強の50mm単焦点と答える人もいる。しかし、単焦点レンズは素晴らしい画質・ボケ味を誇る反面、多種多様なシチュエーションと遭遇するイベントで運用するには少しばかり不便。

個人的には最初の一本には万能レンズとして名高い24-105mm F4をベストとして強く推奨したい。というのも筆者がフルサイズで撮り始めた時も長い間このレンズのお世話になったからなのだ。

24-105 F4L IS USMはコスプレイベント最強レンズ?

最強と言うとちょっと語弊はあるかもしれないので、最優とも表現した方が正しいだろう。24-105mmは画質とボケ味では他の単焦点やF2.8ズームと比べると劣っているが、とりあえずは何でもこなせるというのが最大の強み。

もちろん、異論は色々あると思うし、個々の撮影スタイルも千差万別。しかし、個人的にはやはり何と言っても24-105は特にコスプレイベント強い印象がある。その理由は:

  • 使い勝手の良い焦点距離:このレンズ最大の武器にして存在意義。レンズ交換することなく24mmで併せに対応し、50mm前後で全身に対応し、80mm-105mmでポートレートと囲みに対応出来る。24-70mmや単焦点には無い強みだ。
  • AF速度が速く、正確。フォーカス音も静か。
  • F4とそこそこ良いF値。開放値ならフルサイズでもそこそこボケるし、70mmなら割とキレイにボケる。
  • 高い画質。流石には最新の24-70mm F2.8L IIや単焦点には負けるが、十分キレイな範囲だ。
  • 3段分手振れ補正のおまけ付。
  • 安い。中古相場5~6万円。レンズキットならボディの値段+5~6万円で買える。↓のアマゾンなんかでは5万円で買えたりする。

筆者はフルサイズを前提に書いているため、APS-Cに関しては事情が異なるかもしれない。

全体的な性能が高く、どんな状況にも高レベルで対応できるスタンダードな一本。このレンズは画質よりも使い勝手と利便性を重視したい人に向いており、特にコミケなどではその真価を発揮する。何故かって?

夏は蒸し暑いサウナ、冬は極寒(筆者はTシャツで行っているぐらいなので個人差はあるが)、中は人が多すぎて地獄。そもそも撮影できる状況なのか?なのがコミケである。24-105なら一本、交換することなく9割の状況に対応出来るので使い勝手。

単焦点と違い、レンズ交換する必要がなく、同じズームの24-70mmの苦手な遠い囲みやポートレートまでカバー出来る70-105mm域のアドバンテージは大きい。撮影の結果よりも過程を優先するなら24-105は賢い選択だろう。

24-105mm F4Lの欠点:機用貧乏か?構図力で勝負?

汎用性に優れていると言うと聞こえは良いが、機用貧乏なところもまたこのレンズの特徴である。

  • 画質では24-70 F2.8と単焦点に負ける(仕方が無い、諦めるしかない)
  • F4のため、ボケ味も負けている(これも諦めるしかない)
  • 線が若干太く、描写もシャープ過ぎるためJPEGでは女性の肌には優しくない(編集で修正可能)。

純粋な描写面の性能で負けている上に「24-105と言えばこれだ!」という特徴が無い。24-105は広い画角を活かして構図力で勝負するしかないと思う。

24-105mm F4L作例(焦点距離別)

24mm

↓併せ撮影にかなり使いやすい距離。バックに逆ピラミッドを入れるとコミケ感が増す

Comike C88 2nd day Felipe kawatoko (94)

↓かなり寄ることでパースの利いたダイナミックな仕上がりに。ついでに背景もそこそこボケる。

Comike C88 3dr day Felipe Kawatoko (17)

50mm

↓自然な画角。歪みが少なく、全身撮りに使いやすい。

↓距離が近い時は、50mm前後にして上半身を狙う

2016-02-07 Felipe Kawatoko Wonder Festival 2016 Winter ワンフェス2016冬 (48)

↓同じく50mm前後の上半身。庭園エリアなどの混雑しているところでの使い勝手が良い

Comike C88 2nd day Felipe kawatoko (8)

70-105

↓状況的には分かりにくいが、105mmを使って囲みでのワンショット。下の写真はワンフェスの物だが、駐車場の囲みなどはレイヤーからの距離が遠いものが多く、70mmでは物足りない状況もある。

2016-02-07 Felipe Kawatoko Wonder Festival 2016 Winter ワンフェス2016冬 (87)

↓このレンズの真髄であり、存在意義である80-105mmでのポートレート。

C89 2nd day (2)

Comike C88 3dr day Felipe Kawatoko (31)

↓コミケでは使える場面は少ないが、105mmはそこそこ圧縮効果があり、全身撮りにも向いている。

総評:24-105mm F4Lは買いか?

単焦点が一本勝負で画質100点なら24-105mmは広範囲で70点ぐらいを連発できる、画質よりも利便性を追求したレンズと言える。画質重視なら各種単焦点やF2.8の方が正解だろう。

例えば、このレンズ一本でワンフェスの展示フィギュアとコスプレの両立は十分可能だ。特にフィギュアは90~105mmを多用するから大活躍する。

Wonder festival 2015 Winter Felipe Kawatoko (23)

イベントの帰り道に秋葉原や東京を観光して街スナップを撮るのも良し。Akihabara (1)

帰り道にフクロウカフェへ行ってモフモフを撮るのも良しと正に万能だ。

Fukurou cafe felipe kawatoko (6)

24-105mm F4Lはこんな方にオススメだろう:

  • フルサイズ用最初の一本に
  • 画質よりも確実に幅広く撮ることを優先したい方(筆者の場合は仕事用に重宝している)
  • コスプレも撮りたいが、他の物(街スナップや風景など)も撮りたい方
  • コスプレイベントをレンズ一本で快適に済ませたい方
  • 荷物を可能な限り少なくし出かけたい方

数十万が「安い」と言われているカメラ界隈の中で、中古6万円でここまでコスパの良いレンズはそう無いだろう。